2019/02/21
・長方形の革パーツを45°傾けてポーチをつくる
今回つくるのは下の写真のポーチです。
幅150mm、高さ210mm、奥行き40mmです。
材料は革のハギレ(小面積のもの)です。
このポーチは長方形の革のパーツを組み合わせて作っていますが、
長方形を45°傾けています。
上の写真は革パーツの型紙です。ポーチの出し入れ口の部分以外は、
長方形(一部正方形)です。
こういう型紙は曲線が少ない分、つくりやすい利点があります。
型紙から「コラビアン」という芯材を使ってステンシルをつくります。
そのステンシルを革にホッチキスで固定して、
穴をあけたり、輪郭線をなぞったりして革パーツをつくります。
このステンシルは何度も使えます。
上の写真は、出来上がった革パーツです。
型紙はウラ面対応なので、革のオモテ面は型紙と鏡対称形になります。
これらのパーツを交差つなぎでつなぐと、
上の写真のようになります。ウラ面になります。
つなぎ目の浮き上がった部分は
接着剤(サイビノール100)で接着します。
こうすることで、
物を入れる時のひっかかりが軽減されます。
これをひっくり返してオモテ面にして、金具などを付けると
下の写真のようなポーチになります。
このように、長方形のパーツを45°傾けてポーチをつくる際には、
底やマチの部分は、パーツを回り込ませる必要が出てくるので、
その部分の型紙の設計には少し算数を使います。
今回は45°傾けていますので、
√2がたくさんでてきます。
今回のポーチは、√2 (1.4142...)を3.2cmに変換して、
√2に対して直径4mmの穴を4穴対応させています。
革のパーツの色味や質感をいろいろ変えることで、
また違った雰囲気のポーチができそうです。
√2の変換率を変えることで、ポーチのサイズも
変更が可能です。
とりあえず私は、このポーチを犬の散歩用に使おうと思っています。
スマホと財布と、ワンちゃんの大好きなオヤツを入れましょう。