・過去のブログ
   2018年6月
もどる(go back)   


2019/02/21

・長方形の革パーツを45°傾けてポーチをつくる


 今回つくるのは下の写真のポーチです。

幅150mm、高さ210mm、奥行き40mmです。

材料は革のハギレ(小面積のもの)です。



このポーチは長方形の革のパーツを組み合わせて作っていますが、

長方形を45°傾けています。



上の写真は革パーツの型紙です。ポーチの出し入れ口の部分以外は、

長方形(一部正方形)です。

こういう型紙は曲線が少ない分、つくりやすい利点があります。



型紙から「コラビアン」という芯材を使ってステンシルをつくります。

そのステンシルを革にホッチキスで固定して、

穴をあけたり、輪郭線をなぞったりして革パーツをつくります。

このステンシルは何度も使えます。



上の写真は、出来上がった革パーツです。

型紙はウラ面対応なので、革のオモテ面は型紙と鏡対称形になります。



これらのパーツを交差つなぎでつなぐと、

上の写真のようになります。ウラ面になります。

つなぎ目の浮き上がった部分は

接着剤(サイビノール100)で接着します。

こうすることで、

物を入れる時のひっかかりが軽減されます。


これをひっくり返してオモテ面にして、金具などを付けると

下の写真のようなポーチになります。





このように、長方形のパーツを45°傾けてポーチをつくる際には、

底やマチの部分は、パーツを回り込ませる必要が出てくるので、

その部分の型紙の設計には少し算数を使います。

今回は45°傾けていますので、

√2がたくさんでてきます。

今回のポーチは、√2 (1.4142...)を3.2cmに変換して、

√2に対して直径4mmの穴を4穴対応させています。


革のパーツの色味や質感をいろいろ変えることで、

また違った雰囲気のポーチができそうです。

√2の変換率を変えることで、ポーチのサイズも

変更が可能です。


とりあえず私は、このポーチを犬の散歩用に使おうと思っています。

スマホと財布と、ワンちゃんの大好きなオヤツを入れましょう。



inserted by FC2 system